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zebが増えても仕事は増えず!?

•zebについて、過去のブログでもご紹介しましたが、その最新動向を簡単に紹介します。

•zebはネットゼロエネルギービルとして2009年11月に経産省において定義されました。
簡単に言うと使用するエネルギーが正味ゼロのビル。

•これを2030年には新築全てで実現しようという野心的なビジョンをかかげました。

•実現すれば、CO2削減に大きく貢献します。また国内の省エネ技術は進展し、海外でzebが浸透すれば日本の技術が売れることにもつながります。


•このzeb、国内ではまだ事例がないわけですが、学会の調査によると、ドイツでは70件以上、また米国やその他ヨーロッパだけでなく東、東南アジアでも事例が出てきている状況と他国の後塵を排しているのが現状です。



図1 zebのイメージ (日本ビルエネルギー総合管理技術協会HPより)

•実はzebの『エネルギーゼロ』の『エネルギー』が、国によって違うとなると、

???

という感じですよね。

•まさに現実的にはそんな状態で、例えば米国のzebは二次エネルギー換算です。

•一次エネルギーについて
例えば電気を建物で1kwh使ったとします。
1kwh=3600MJ
これは単純な単位換算ですね。

これを火力発電の平均効率36.9%で割った値は9760MJ

これが一次エネルギーです。

•ようするに9760MJの燃料を36.9%の火力発電で焚くと3600MJ、つまり1kwhの電気が発電される、ということです。

•米国の場合は(ある定義では)二次エネルギーがゼロになればよい。

•二次エネルギーで考えると、例えば100kwh(360GJ)のガスと50kwh(180GJ)の電気を使う建物で、50kwh(180GJ)までガスの省エネを図り、残りの100kwh(360GJ)を太陽光で賄った場合、zeb達成。

•日本の場合は、一次エネルギーなので
100kwh(360GJ)のガスと50kwh(488GJ)の電気を使う建物で、50kwh(180GJ)までガスの省エネを図り、残りの(668GJ)を太陽光で賄った場合、668000MJ/9760MJ=68.44kwh発電でzeb達成となります。

•つまり、日本の方がzebにするための太陽光発電量が少ないのです。

•エネルギー総量は一次エネルギー換算のほうが大きくなりますが、太陽光の効果も大きくなる。

•なんとなく二次エネルギーの方がzebに近付くかもしれないというイメージでしたが、そうではないんですね。

•それでも他国に先を越されている状況で、もはやzebだけでは他国企業に対する強みにはなりにくい状況のようです。



•震災以降、自立型の電源をもったり、再生可能エネルギーで省エネを図るなど、BCPの概念とzebの概念が融合してきました。

•今後は少子高齢化によって、建築ストックは増えていきます。
そんな背景を踏まえ、今後のトレンドは老人に優しい『健康』と、少ない労働力を活用するための『知的生産性』といった新たな価値を生み出す方向へシフトしていくようです。

•国交省が進める『スマートウェルネス住宅』も重要なキーワードとなるかもしれません。

•例えば、日本の家は暖房を一部屋だけ暖めることが多いため、部屋ごとの温度差が大きい。これによるヒートショックを防ぐために、全館暖房を実施する。

•これはエネルギーを増やすわけですから、zebとは矛盾します。

•ただ建築物の魅力につながることは間違いありません。

•zebを定義付けて日本として進めようとした目的は、日本企業の技術を高め、仕事を増やすことであり、ゼロエネルギーを目指すことは仕事を増やす『手段』に過ぎません。

•2030年までにzebを目指すだけでなく、他国のビルにない新たな価値を見出すため、これからの少子高齢化、建築ストックの拡大といった課題を機会として捉え、柔軟に方針を変更しながら、有益な計画となれば良いと感じます。

以上

環境素人
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[ 2014/03/02 01:07 ] 建設 | TB(0) | CM(0)

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